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紹介したいお店など

ここでは、スペースなどの関係で書籍で紹介できなかったお店や、閉店したお店の代替になるお店を紹介したい。

十割蕎麦&ロッジ古代村
P.230「もくりん」は閉店してしまったが、三依地区には他にもそば屋がたくさんある。三依そば街道で筆者が「もくりん」の次に美味しいと思ったのが、この「十割蕎麦&ロッジ古代村」。ちょっと変わった屋号だが、そば屋の名称は「十割蕎麦 古代村」。ロッジ古代村という宿泊施設の敷地内にあるそば屋だ。
店名にもなっている十割蕎麦は香り高く、甘みがあって美味しいが、ここならではの蒸し蕎麦(打った蕎麦を平たく伸ばして蒸したもの)を塩で食べると、よりそばの甘みを感じられるので、訪れた際は是非食べてみて欲しい。

住所:栃木県日光市中三依688

電話: 0288-79-0520
​Website:https://lodgekodaimura.com/

関根信太郎

日光市周辺のお店:その1 山帰来
日光市や隣接する鹿沼市、塩谷町には、たくさんの川が流れている。ここでは鬼怒川や思川、その支流へ釣りに行く際に、ちょっと寄ってみて欲しいお店を紹介する。なお日光周辺は観光地のため、昼時のそば屋は平日でもそれなりに混むのを覚悟して欲しい。開店直後など、早めに入店されることをお勧めする。
まず最初は、黒川に面した「山帰来」。
黒川は利根川の支流渡良瀬川の支流思川の支流(利根川の4次支流)で、下流はアユの釣り場。「山帰来」あたりからヤマメのフライフィッシングに適した渓相になる。黒川の上流には、日本で2番目のテンカラ専用C&R区間もある。キャンプ場が近くに2カ所あり、キャンプ&フィッシングにも最適だ。

山帰来のそばは二八と十割。但し冬季の平日は十割が予約制になる。新そばの時期の十割は挽きぐるみなこともあって香りが素晴らしく、ぜひ食べて欲しいが、丸抜きの二八も負けていない。値段はややお高めだが、どちらを選んでも後悔はしないだろう。日光らしい"ゆばそば"や、さっぱりとした"酢橘(すだち)そば"、"鴨南蛮そば"もある。
そばは細打ち。辛めのつゆに少しだけ浸けて、そばの甘みを存分に味わって欲しい。
 
山帰来のそば(二八)
山帰来

住所:栃木県日光市南小来川395−1
電話:0288-63-2121
Website:http://www.t-upc.com/sankirai/index.html

関根信太郎

長野県・御代田 霧下そば『地粉や』
各地では禁漁となる秋には、恒例の犀川通いがはじまる。私の場合は埼玉から犀川へ通うが、懐事情もあって高速を利用せずに下道を走行。道中では国道18号を西進するのだが、浅間山麓では走りやすい浅間サンラインを経由。霧下そば『地粉や』は、その浅間サンライン沿いに面している。昼の営業時間(11~14時)のほか、めずらしく夜(17~19半)もある。犀川通いの際には、必ず一度は寄りたいそば屋のひとつなのだ。地元=御代田産の霧下そば粉で打つ二八そば、特に「くるみだれ蕎麦」は絶品だ。キンキンに冷やされた蕎麦に濃厚なくるみだれは他では味わえない美味さである。いつ訪問しても若いスタッフの丁寧な対応にも好感が持てるし、また天気が良ければ外のテラス席からは、眼下に佐久の街並みを見下ろす景色も楽しめるのだ。尚、あまり遅い時間では蕎麦終了となることもある。火曜定休。

住所:長野県北佐久郡御代田町大字塩野520-2
電話:0267-31-6663

地粉や
地粉や店構え
地粉やメニュー

大野敏男

長野県・大町市 手打そば『山品』

大野敏男

私の犀川釣行は2、3日間やる。そして折角、蕎麦の本場=信州にいるのだから蕎麦を食わないのは勿体ない。
午前中に釣果があれば決断も早いが、魚からのコンタクトが無かったら気持ちの切り換えにも蕎麦を食いたい。そう!理由なんて何でもいい。理由がないと、面倒なウェーダーを脱ぐ勇気が出ないだけ。
さて、犀川殖産エリアの中心にある「さぎり荘」前の道を通過して、大町市方面へ向かう。多少の山道を上り降りして30分ほど。手打そば『山品』は、大町市 (旧美麻村) の新行地区にあり、昔は蕎麦が主食と言われた土地である。
田園風景の中の『山品』は、以前に民宿を営み食事と共に提供していた蕎麦が好評で、今のそば屋業へとなったそうだ。
その民宿のまんまの古民家そば屋で自家栽培の蕎麦を食う。メニューには十割そばもあるが、秋の新そばシーズンは12月くらいまで休止とのこと。
喉ごしの良い蕎麦を食べてから、犀川の後半戦へ挑む余裕も楽しいよね。
尚、人気店なので12時過ぎると入店待ちに。
営業11~蕎麦終了まで(14時頃)。金曜定休。
山品
山品
山品店頭

住所:長野県大町市美麻新行14658
電話:0261-23-1230
Website:http://www8.shinmai.co.jp/soba/sobaten/data/133.php

越後関川温泉郷『上関共同浴場』
「そばとふらいふぃっしんぐ」の【置賜荒川水系の金目そばの館】編のP105にて湯沢温泉を紹介してますが、終了が18時半と早い。この近くの『上関共同浴場』が21時終了 (ただしコロナ禍以後の外来入浴は19時まで) で浴室もやや広いので、紹介したい。
『上関共同浴場』は国道113号線に面しており、道の駅「関川」のすぐ近く。駐車場も完備しており、湯沢温泉と同様の熱めなナトリウム塩化物硫酸塩泉で掛け流しだ。
今どき入浴料が100円と、草津などの無料な共同浴場を除けば最安値だろう。有り難い!カランはなく、湯船から桶で湯をすくう醍醐味は共同浴場ならでは。
共同浴場が苦手な向きは、すぐ近くの道の駅「関川」に日帰り温泉施設「桂の関温泉 ゆ~む」が併設。
入浴時間6時半~21時 (外来入浴~19時まで)
上関共同浴場
上関共同浴場
上関共同浴場

大野敏男

岩手県・北上 十割蕎麦『深山亭』

大野敏男

昨今は蕎麦ひとつで、通し営業しているそば屋が少なくなってしまった。北上の郊外で近くに和賀川が流れ、北上JCTに近いところに建つ『深山亭(しんざんてい)』は19時まで営業。玄蕎麦の低温貯蔵庫を備えて、自家製粉した十割蕎麦を提供する。

初秋、日が短くなった季節の釣行で、蕎麦好きな私は釣りを早めに切り上げて『深山亭』へ立ち寄る。品質を落とさず低温貯蔵された玄蕎麦で、奥州山脈の地下水を使った打ち立てを食べることができるのだ。

その日の釣果が良ければ、なおさら蕎麦が美味く感じるのは・・・さて、気のせいだろうか。

営業11~19時、無休 (だが要確認) 。
深山亭
深山亭
深山亭
山梨・甲斐大和、蕎麦街道『砥草庵』
甲斐大和は、今の蕎麦のスタイルになった蕎麦切りの発祥地とされ、武田家ゆかりの寺・天目山栖雲寺の境内にはその石碑がある。
『砥草庵』は、甲州街道の甲斐大和から日川渓谷へ向かう坂の途中に建ち、栖雲寺にも近い。日川渓谷は、フライフィッシャーにも人気河川なので『砥草庵』をご存知な方も多いでしょうか。
ここのオススメは一日20食の十割そば。甲州臼を用いた製粉により、きめ細かく食感や喉ごしがとても滑らかな味わい。また地元の料理のひとつ、味噌風味の鳥もつ煮も人気である。
お腹が満ち足りたら、ウェーダーを履き直していい渓魚を狙いに再開。帰りには近くの「やまと天目山温泉」へ立ち寄り湯するのも外せない。
ひとつの渓流に、蕎麦と温泉が揃っているところは希少だ。蕎麦と温泉好きにはMyフェイバリット・リバーのひとつである。
営業11~19時 / 水曜定休。
砥草庵
砥草庵
砥草庵
砥草庵

大野敏男

埼玉・秩父、そば処『和味(なごみ)』
『和味』では、秩父の荒川在来種を使ったこだわりの一日限定49食を提供している。
現在の店主は2代目。初代は現店主の父親で、地域おこしの一環として2000年11月に開業したそば屋。廃れた養蚕用の桑畑の活用法として蕎麦の栽培をしたのがはじまりだ。
優しい甘みが特徴の荒川在来種にこだわり、8ヶ所の蕎麦を畑で栽培し収穫して、低温貯蔵庫に保管。毎日粗挽き製粉し、50食の蕎麦を打つ。そのうち1食は店主自ら試食して評価点を出し、残り49食をお客様へと提供される訳だ。目指すのは、祖母の味の再現らしい。
『和味』では秩父で唯一「寒ざらし蕎麦」が食べられる。寒の時期にお店の近くを流れる安谷川に10日間ほど玄蕎麦を晒し、立春の頃に川から引き上げて寒風と天日で乾燥させる。爽やかな甘さの「寒ざらし蕎麦」は2月上旬頃から、一日20食限定で食べることかできる。
さて『和味』は国道140号から武州日野駅近くで看板に従い小道をあがっていく。そばには安谷川が流れ、上流域までヤマメが生息している。
営業11時~蕎麦終了まで(13時半頃) / 月・火定休
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